ミルクレープよりも厚い愛情を
※ここから先の文章は、読む人によっては脳みそを掻きむしりたくなるほどの精神的ダメージを受ける可能性があるくらいに甘いです。一応ご注意ください。
俺「うーん、真姫ちゃん遅いなあ。日付変わるようになっちゃうやん」
真姫「待たせたわね」
俺「遅いよー、待ちくたびれたー」
真姫「もう、子供じゃないんだから……」
俺「えーっ、だってー」
真姫「どうせ『一緒にケーキ食べようぜ』ってだけの話でしょ? 別に気ィ使わなくてもいいわよ、リアル兄妹じゃないんだし」
俺「でも大事な従妹やん? 一緒にお祝いはしないと示しが付かんわ」
真姫「……なんの示し?」
俺「まーまーそれはともかく。あと、今日は実はケーキやないんやで」
真姫「ん? どういうこと?」
真姫「これは……ミルクレープじゃない。あんまり誕生日って感じじゃないわね」
俺「普通のケーキより洒落てるし、洒落てる真姫ちゃんにピッタリやと思って」
真姫「……でも、上に載ってるのはいつも通りプチトマトなのね」
俺「やっぱりこっちのほうが喜んでくれるかなーって。ワンパはアカン?」
真姫「いいわよ、ワンパターンでも。気持ちだけでもジューブン。さ、一緒に食べましょ?」
俺「うん、俺の厚い愛をいただいちゃって、そうしちゃって!」
真姫「……なに意味ワカンナイこと言ってんのよ」
俺「『はい、あーん』ってやつ、する?」
真姫「自分で食べるわよー」
こうして夜は更けていく――
====
というわけで、お祝いさせていただきました。
ミルクレープを別撮りし忘れるといううっかりミスをやらかしたのだけがちょっと残念なところでしたが……。
それにしても、スイーツの上に載っているイチゴをプチトマトに挿げ替える作業に対しては最早違和感を感じませんね。
実にナチュラルに淡々と実行する自分に驚きでした。